トールギスヘブン
TallgeeseHeaven
5号的艾比安
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●新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop
P297-
単行本3巻は6/25発売予定。
今月のカラー表紙はデュオと五飛。
カラーイラストにキャシィ・ポオ。
同じくエピオンパイVSエピオン。
この他見開きイラストにサンドロックとヘビーアームズ。
原画はMORUGAさん。
「連鎖の鎮魂曲Ⅲ」
今月もデュオ(初代)視点での話。
「ナタク」こと「エピオンパイ」は白い三つ首の翼竜で
トレーズが残した設計図を基に五飛が自分で作り上げた。
飛行モビルアーマー形態時にはヒートロッドのかわりに
ビームトライデントがおさめられている。
「エピオンパイ」のカラーリングは白と蒼。
デュオ(初代)は絶妙なバランスでブレンドされた(サリィは不得手)
キャシィのコーヒーを飲みつつメインモニターを見つめている。
キャシィによれば相変わらず五飛は自分で作ったものしか
口にしない。それを聞いてデュオは「なるほど、あいつらしい」と呟く。
未だにヤツは誰も信用していない―
「ナタク」にはZEROシステムが搭載されているがまだ起動していない。
五飛はゼクスのエピオンを中心として円錐に旋回する「バイロン飛行」を取っている。
先手はゼクスが打った。空中戦が始まる。
ゼクスのエピオンはZEROシステムを起動させているにもかかわらず
五飛のナタクはエピオンの攻撃をかわし、ドラゴンハングからのビームカノンを直撃させる。
ナタクは五飛が隅々まで懸命に拭いて磨きこんでいたこと、更に塵が付きにくい高度を維持して
飛行していたことで火星の塵を寄せ付けず、機体性能の予測を超えた数値を叩き出した。
空中戦ではほんのわずかな加速性能でも戦局を左右する。
それを見てデュオは「ヤツはバリバリの現役だな」と呟いた。
エピオンとエピオンパイのドッグファイトが続く中、デュオとキャシィのいる基地では
唐突にワーグナーの「ワルキューレの騎行」が鳴り響く。音楽をかけたキャシィ曰く
「観戦するならテンションを上げた方がよいと思いまして」
その後、失速したと見せかけたエピオンの罠にかかったナタクは
シールド部分に傷を受けるが同時にエピオンの胸部にビームトライデントを突きさす。
両機とも墜落する前に変形し、MS形態で地上に降り立ち対峙した。
ゼクスは胸に突き刺さったビームトライデントを五飛に投げ返す。
その行動を見たキャシィは行動の理由をデュオに質問した。
デュオはキャシィからの質問に「ゼクスだからさ」と返答する。
「ゼクス本人じゃないが、思考方法も行動様式もかつてのゼクス・マーキス
そのものなんだよ」
ZEROシステムを起動させているエピオンの猛攻を受けるナタク。
苦戦するは五飛にキャシィはZEROシステムの起動を要請する。
「信じられるはずです。何故、その機体のコードネームを【ナタク】としたのですか」
五飛との通信はつながっていないはずだったが「ZERO」を起動させた五飛は態勢を立て直す。
静寂が戻り両機が対峙する中、監視衛星のモニターが3機の【ビルゴⅣ】を映し出した。
ビルゴⅣには「ネオ・プラネイト・ディフェンサー」と呼ばれる強化された
電磁シールドシステムが搭載され、更にヴァイエイトのビームライフルと酷似した
武装を持っていた。ビルゴとエピオンの前に苦戦するナタク。
そこにトロワ・フォボスからの暗号通信が入った。
「ZERO」を使って行動中のため、通信不能状態のヒイロからの指定ポイントを
五飛に伝える内容だ。
デュオ(初代)もトロワ・フォボスに五飛もまた「ZERO」使用中のため通信不能であること、
さらにデュオ(息子)に五飛は既に指定ポイントに向かったことを連絡するよう言うが
トロワは「自分は通信士ではない、ましてや年より(初代デュオ)の相手をしてやるほど
優しくない」と返す。そのトロワ・フォボスにキャシィが
「お年寄り(デュオ初代)と女の子(カトリーヌ)は貴方以上に傷つきやすい」
こう言ってしまったためトロワは一方的に通信を切った。
何か気にさわるようなことを言っただろうかと困惑するキャシィをしり目に
デュオ(初代)は小気味よい気分にひたる。
「オレの大活躍に期待してくれ」とメッセージを送ってきた「魔法使い」(デュオ息子)、
そしてヒイロの「白雪姫」と合流した五飛のナタク。3機は連携してビルゴを撃破するが
エピオンは撤退してしまう。
その時五飛から暗号通信が入った。
「キャシィ准佐…オレは弱かった。ナタクはこんなオレを認めてはくれない」
全力で五飛をなぐさめるキャシィ。
(P314にヒイロとデュオ息子のモノクロ挿絵)
そこにカトリーヌからの通信が入った。
500機の無人飛行型マーズスーツを搭載した火星連邦の空挺師団が到着するという。
再び戦闘を開始するヒイロ、デュオ(息子)、五飛たちの映像がモニターに映される。
その時デュオ(初代)たちの背後のゲートが開き、リリーナとノインが現れた。
だが「P・P・P(パーフェクトピースプログラム)」が作動している現在、
ヒイロ以外の人間がリリーナを殺すことはできない。
デュオもバイク事故を起こした時に風土病のワクチンと言われて
「P・P・P(パーフェクトピースプログラム)」を注射されてしまっている。
リリーナは通信をヒイロにつなぎ、涙を流した。
「ヒイロ、早く私を殺しにいらっしゃい」
(P318にリリーナとヒイロのモノクロ挿絵)
キャシィの許可を得てヒイロの覚醒に使われたファイルをコピーするノイン。
モニターでは500機のマーズスーツが半数まで減ったようだがまだ250機残っている。
そこへまぶしい黄金の光が上空から現れた。
「キュレネの風か」とデュオ(初代)が。
「トールギスヘブンか」ノインが。
「お兄様がいらして下さったのですね」とリリーナが呟く。
トールギスヘブンの周辺には巨大な天使の輪を連想させる
エナジーリングが巡っていた。
突如そのリングが最大限に広がったと思うと250機の
マーズスーツすべてが飲みこまれて消えて行った。
以下次号。
次号では2人のゼクスが対峙する?と煽りあり。
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本帖最后由 不灭的杂兵 于 2011-5-24 09:42 编辑 ]