【速報】インパルス・板倉俊之が挑むガンダム小説プロジェクト「機動戦士ガンダム ザ ブレイジング シャドウ(仮)」発表!
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月刊ガンダムエース2013年6月号
インパルス・板倉俊之が挑む
ガンダム小説プロジェクトその詳細を大発表!!
「機動戦士ガンダム ザ ブレイジング シャドウ(仮)」
<舞台>
宇宙世紀。「機動戦士Ζガンダム」時代以前。詳細設定は次号にて。
<主人公>
地球連邦軍特殊部隊「シャドウズ」に所属。名前などの詳細設定は次号にて。
<モビルスーツ>
主人公はRGM-79SP《ジム・スナイパーⅡ》に搭乗する。
▽キャラクターデザイン:美樹本晴彦
キャラクターデザインを手がけるのは、「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」「超時空要塞マクロス」で知られる美樹本晴彦。
▽メカニックデザイン:瀧川虚至
メカニックデザインは「機動戦士Ζガンダム Define」において緻密なメカ描写で注目を集める瀧川虚至。
☆インパルス・板倉俊之 インタビュー 要約版
――小説を書くきっかけは?
板倉:「第07板倉小隊」の間で流すCMの声を録音しに行った時に、確か石脇編集長(当時)が「板倉さんって『ガンダム』の小説とかやる気ないですか?」って言われて。「いやいや、ありますよ!」と(笑)。「こちらから頼みたいぐらいです」って言って。それが一年半前ですね。
――お話したのが2011年11月くらいだったと思います。
板倉:そこから半年くらい何もしてなかった。だから今、ほんとに早く始めておけばよかったって思ってるんですよ。
――お話した当初は、板倉さんはあくまでストーリー原案としての参加という立ち位置で、その1か月後くらいに板倉さんからプロットをいただきました。あのときは板倉さんもまだ「ガンダムの小説なんて…」というおっかなびっくりな状況でしたね。
(中略)
板倉:「トリガー」の時は、芸人が出すんだから、文章は大目に見てくれよみたいな、割と甘えた気持ちで書いてた部分があったんですよ。それじゃダメだなと思って「蟻地獄」で小説でしか出来ないようなトリックとか使いました。
でも「蟻地獄」が思ったよりも売り上げが伸びなくて、絶望しているときに「ガンダムやりませんか」と言われて「やりますよ!」って。
(中略)
――当時、編集部がお願いに行ったときはまだ「蟻地獄」を書いていらっしゃることは聞いてはいたんです。なので、お忙しいと思うのでストーリー原案としてプロットだけで、小説は別の方にという話でいったん落ち着いたんですよね。その後、板倉さんからプロットが上がり、それを基に、作家の選定をしていた時に「蟻地獄」が発売されたんです。「蟻地獄」は芸人さんが書いたとは思えない、読み応えのある内容だったんで、これはプロットだけじゃなくって板倉さんに小説を書いてもらったほうが面白い物ができるんじゃないかという結論に達したわけです。
板倉:でも、僕は渋ってたんですよね。もう、文章をコツコツ書くのがしんどくなってて。作家が決まってなくて直接打ち合わせができなかったので、自分の言いたいことをきちんと伝えるために、ちょっと細かく文章を書いておこうと思って作業を始めたら、結局小説みたいになっちゃってて「じゃ、自分で書きます」って(笑)。
――そこからは頻繁に打ち合わせをしましたね。
板倉:ほとんど僕の質問コーナーでしたけどね。この時代ってこれはあるんですか? みたいな。それで、いろんな意見をいただいて。
――最初は、どの時代にしようと思ったんですか?
板倉:時代は「Ζ」くらいがいいなと思ってましたね。単に百式が好きだったから、百式に主人公を乗せたいなと。
――兵器から入るところから始まった。
板倉:結局時代設定は「Ζ」より戻りましたけど。瀧川虚至さんがめちゃくちゃカッコいいMSデザイン案を出されたんですよね。それ見てもうこれしかない、この時代しかないみたいな。
(中略)
――《ジム・スナイパーⅡ》デザインに関しては、板倉さんから何か注文はされたんですか?
板倉:この脚のレッグマグ(レッグマガジン ポーチ)とかは僕の意見を汲んでもらいました。普通はここにスペアマガジンは着けない。
――板倉さんも瀧川さんも銃関係に詳しいので、板倉さんの要望を瀧川さんが「ああ、はい」といった感じでスムーズに付け加えていかれますよね。編集部としては全てお任せでした(笑)。
板倉:みなさん、こいつら何を言ってんだと思いながらも、打ち合わせはうまく進んでる感じはするなと(笑)。
――この肩のマークは?
板倉:僕が最初に書いたんですよね。肩に“影”と。字体はデザイナーさんのセンスですね。
――シャドウズというのが主人公の所属する部隊ですが、肩のマークのイメージは百式から来てるんですかね?
板倉:ああ。そうかもしれないですね。僕もマークは筆文字のイメージでした。でも、これ見たらカッコいいなと思って。
――やっと発表にいたるわけですが、本当に長かったですね。
板倉:これからですよ地獄は(笑)。どんなにがんばっても原稿の貯蓄はできないでしょうね。
――プレッシャーもありますよね。
板倉:そうですね。
一応宇宙世紀の(設定)ですけど、そんなこともあったよぐらいの、大戦争じゃない感じになると思います。
今はやるぞって気持ちと、恐怖と、半々ぐらいですね。連載が始まって、評判がいいとまたちょっとテンションも上がるんでしょうけど。
――キャラクターデザインの美樹本晴彦さんのデザインが楽しみですよね。
板倉:そうなんですよね。豪華なんですよ(笑)。いいのかなって気持ちが正直なところですけどね。
(中略)
うーん、あとたぶん今までにある「ガンダム」のストーリーっぽくないと思います。僕、「ユニコーン」の小説を読んだんですけど、あれって正統派で完璧な作品じゃないですか。だから、僕は逆の方向に振り切ろうと思ったんです。だからいい意味で「ユニコーン」を読んでおいてよかったなと思ってる。
――この号でビジュアルが出ると、ずばりGMが活躍する小説というようなイメージを持たれると思いますが。
板倉:いわゆる主人公が巻き込まれてガンダムに乗るっていうものではないですよね。最初から主人公は軍人で、特殊部隊っていう。
――一人の兵士、ひとつのモビルスーツが歴史を変えるというような話ではないということですね。
板倉:そうですね。ちょっとエグいというか、まあちょっと現実寄りというか。一機ではそう歴史は変えられないというか。
――今回の小説を書くにあたって目指すイメージはありますか?
板倉:ないっちゃないですね。逆にこれみたいな話にしようというのはあっちゃいけないと思うので。僕にしか思いつかない話にしないと、「だったら福井さんが書く小説を読むよ」ってなっちゃうんで。
たとえば「Ζ」みたいな話ですと言っちゃうものは、それ以下にしかならないと思うし。ただ、ギャンブル性は高いですけど、黄金パターンではないというところで。あと、読者から見て主人公が「『ファースト』で言うとこいつね」ってならないようにしてます。「ファースト」のあいつ、「Ζ」のあいつって会話になってしまったら、僕の負けだと思うので。
(中略)
――意気込みをあらためて。
板倉:今までにないガンダム小説になることは間違いないと思います。それが読者の好き嫌い、どっちにいくかはわかりませんけど。
あとは、家に籠もって出前取ってがんばります。
※インタビューを約1/2に要約しました。元記事をお読みになりたい方は、月刊ガンダムエース2013年6月号をお求めください。主人公と《ジム・スナイパーⅡ》(特殊部隊仕様?)のデザイン設定画が掲載されているので、お見逃しなく!