NT9月号
大月×三嶋対談より
・企画の元はキングの大月Pとサンライズの内田会長が3年前くらいに会食して一緒にやらないかという話したのがもと。内田と大月はZガンからの付き合いだったけど
キングとサンライズは∀以降15年全く一緒に仕事してなかったから「そろそろ一緒にまたしたいねー」というので話が立ち上がった、その席に三嶋Pも呼ばれた
・サンライズの河口Pが「水樹田村堀江使ったロボアニメしたいなー」って言ってたのを面白いと思った大月が三嶋を呼びつけて(企画に入らせた)それ以後は
三嶋と当時サンライズ今は独立した古里Pが企画を主導。キングとサンライズ15年ぶりのお仕事なのでスタチャと第3で枠を超えてオールキングで臨む
・アンジュのキャラについて、三嶋的にはあまり見たことがないヒロインを描きたいという思いがあった。
古里と思いを一つにして彼に企画の根幹とヒロイン像を築き上げてもらった
気楽に見れるライトなアニメもいいがこの企画でやるなら重厚で厳しい内容にしたかった、
アンジュ自身も作品全体もかなりシビアな展開が待ち受けている
・大月はイデオンにあこがれて業界に入ったので人が犠牲になる展開に惹かれる。
映像表現としてもギリギリのラインを責めてるので期待してほしい、確固たる覚悟が感じられると思う(by三嶋)
監督芦野インタビュー
・SF(の科学技術)がすごく発展して使いやすくなったらほとんど魔法みたいになると思う。
メカデザもSFを突き詰めたらファンタジーになったというのを意識した
魔法見たく便利なデバイスが使える時代に使えない人間は社会不適合者として差別される。
ドラゴン狩らされてるのは社会不適合者の女子ども
・アンジュとその他の女の子が過酷な環境下で起こる試練に立ち向かう姿を描いていく。
アンジュはプリンセスの立場から一転して非差別階級まで落とされた上に
ロボに乗せられドラゴンとたたかわされる、そんな状況における一生懸命な生き様が大きなテーマ
プリンセスという立場で偏った価値観を持った子が様々な体験をして常識を知って追い詰められて乗り越えていく姿を見せていきたい
・アンジュたちが最初に暮らしていた平和な、魔法で管理された世界があったけどそこから遠く離れた未開の地に作られた収容所兼基地に押し込められていつ死ぬか分からない状況で無理やり戦わされ、 ドラゴンを倒してくことになる
女の子だけの集団で同じ基地で暮らしてるのでその状況での仲間たちとの関係も重要になる。
話としてはつらい部分も多いけどずっとつらいだけなら楽しめないからハードなシーンとソフトなシーンのメリハリを意識しつつ
ほかの子も描ければと思ってる
・ロボは飛行形態に変形するけどパイロットと呼ばずにライダーと呼称するデザインを依頼した。
飛行形態はバイクみたいな体勢で生身を外に晒して乗ってる、バイクアクション的な飛行しながらの戦闘を描いてるので大変だけど独創的にできると思ってる。
戦闘の成績で金を稼いでその資金を投入してロボの装備を増強してく要素も新しいかもしれない
・元の平和な魔法の世界はヨーロッパの建物をベースにデザインして平和で混乱がない世界。
一方の基地側は岩をくりぬいた質素で武骨なコンクリートと鉄格子という感じ。
稼いだ金を使って施設内で女どもが部屋を飾ってたりもしてるからその辺も見てほしい
・11年前魔法少女隊アルスを(監督として)やってた時ハリポタブームに乗った企画なのでファンタジーについては色々かじった、役に立ってると思う
・最後の一言で、女の子が追い込まれつつ奮闘するのを見守ってほしい、ライトな日常系とは異なるハードでドラマティックな話に仕上がってるので楽しんでほしい