http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080625/gundam.htm
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★モバイルゲームレビュー★
超高画質&ボイス入りのフル3Dアクション 「機動戦士ガンダム U.C.0079」 |
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今回お届けするモバイルゲームレビューは、バンダイネットワークスが6月1日より配信を開始したP905i/P906i専用アプリの「機動戦士ガンダム U.C.0079」。 ガンダム、ガンキャノン、ザクなどといったおなじみのモビルスーツを操作して敵のモビルスーツを倒していくアクションゲームで、アニメ「機動戦士ガンダム」の世界観を忠実に再現し、なおかつプレイ中のモビルスーツおよび背景をフル3DCGで描いている。ゲーム画面はワイド液晶を横長に表示するため、液晶を横向き(「ヨコオープンスタイル」)にしてプレイするのも大きな特徴だ。
アプリ起動時のロード中には、アムロがマニュアルをめくる映像が表示され、完了すると「こいつ、動くぞ!」と喋る |
■ 携帯電話の画面とは思えない迫力あるビジュアルにビックリ!
3つのストーリーで計10ステージをプレイ可能。原作に沿ったストーリーが展開される |
初回起動時から遊べるストーリーモードは、「砂の十字架編」、「哀・戦士編」、「めぐりあい宇宙編」の合計3つのストーリーが用意されている。各ストーリーはさらに細分化され、全10ステージ構成でゲームが進められる。
砂の十字架編:「ガンダム大地に立つ!!」、「翔べ!ガンダム」、「ガルマ散る」
哀・戦士編:「ランバ・ラル特攻!」、「追撃・トリプルドム」、「ジャブローに散る!」
めぐりあい宇宙編:「コンスコン強襲」、「テキサスの攻防」、「ソロモン攻略戦」、「宇宙要塞ア・バオア・クー」
ガンダムファンの方にはあらためて語るまでもないが、原作のアニメと同様のストーリー展開になっており、プレーヤー自身が主人公のアムロ・レイになりきってプレイできるのが大きな魅力である。 モビルスーツの操作は方向キーでモビルスーツ(ここではガンダム)を動かし、5のボタンを押すと武器を使用する。2を押すごとにビームライフル、ハイパーバズーカ、ビームサーベルに装備を変更し、1を押せばロックオンまたはガードの姿勢をとり、4を押すとスラスターが発動して加速およびジャンプできる(※横画面モードの場合。縦画面で遊ぶ際はオプション機能でボタンの割り当てを変更できる)。3Dアクションというと難しそうにも見えるかもしれないが、複雑な入力を要するコマンドなどは一切存在しないので非常にとっつきやすい。 まず率直に驚いたのは、3DCGで描かれたモビルスーツたちが画面中を滑らかに動き回ること。ときどき処理落ちすることはあるものの、ゲームバランスを決定的に損ねるようなことはなく、全編を通じて快適に遊べた。
【スクリーンショット】 |
ワイド液晶を最大限に利用した3DCGの美しさは、「これがモバイルゲームか?」と思わず疑ってしまうほどにきれいに描かれている。原作アニメさながらの迫力で、しかも処理落ちすることもほとんどない |
ゲーム中では、アムロ・レイをはじめとするおなじみのキャラクタたちがさまざまなセリフを喋り、バトルの臨場感をさらにかき立ててくれるのも嬉しいところ。さらには、各編の最終ステージのBGMはボーカル曲が流れるようになっているのも、ガンダムファンにとってはたまらない演出だろう。
ステージ開始時やクリア後には、原作アニメのスライドに合わせてセリフが流れたり、モビルスーツの動きを3DCGで再現したムービーが再生される。前者は「ガルマ散る」クリア後のギレン・ザビの演説、後者は「ジャブローに散る!」でシャア専用ズゴックがジムを破壊するシーンがその代表例だ。 3DCGには相当なプログラム容量を使用していると思われるが、プレイ中はデータロードの時間はほとんど気にならない。ムービーシーンも、ボタンを押せばいつでも途中でキャンセルできるようになっているので親切だ。また、ゲーム中はビームサーベルなどを使った格闘攻撃をヒットさせると、カメラの視点が変わって敵がダウンする場面を大きく映し出すようにするなど、より爽快感を味わってもらえるような演出を盛り込んでいる点も大いに好感が持てた。 各ステージとも制限時間内にステージ内に出現する敵(ジオン軍)のモビルスーツを全滅させればクリアとなるが、一番最後に出てくるボスキャラ的なモビルスーツである「エース機」については当然ながら強力な攻撃を仕掛けてくる。最初の「砂の十字架編」に出現するシャア専用ザクやグフは比較的容易に倒せるが、これ以降に出てくるエース機を倒すためには攻略パターンの構築にはひと工夫もふた工夫も必要。とりわけ、巨大なビグザムやジオングなどと戦うときは一筋縄ではいかない。
【スクリーンショット】 |
原作でおなじみの名場面やセリフが数多く登場したり、格闘攻撃でカットが変化するのも憎い演出だ |
本作品では、敵を倒していくと画面下に表示されている「戦況ゲージ」がアップし、ダメージを受けると逆にダウンするようになっている。各ステージとも、エース機に勝つためにはこの「戦況ゲージ」を満タンにすることが条件となる。敵にダメージを与えればゲージが増え、逆に攻撃を受ければゲージが減る仕組み。(※エース機が出現するまでは、画面左上に表示される「HP」がライフとなる)。 また、敵にトドメを刺す際に特定の装備を使って倒すと、通常よりもゲージが大幅に上昇する「フィニッシュブロー」というシステムも存在する。「フィニッシュブロー」が成立する武器は、敵をロックオンした際に画面に表示される。さらにエース機を倒すためには、必ず「フィニッシュブロー」でトドメを刺すことが条件となっている。ただ出現する敵を闇雲に倒すのでなく、状況に応じて武器を使い分けながら攻略パターンを作っていく戦略性が存在するのも、ゲームをより面白くする要素となっている。 本モードを最後までクリアすると、新たに使用できるモビルスーツが次々に追加される。ガンダムファンの方ならおよそ察しはつくとは思うが、筆者が初めてクリアしたときはガンキャノンが追加され、原作と同じパイロットのカイ・シデンも登場して懐かしのセリフを喋ってくれた。当然ながら、ガンダムとは装備も性能も装備も大きく異なるので、これまでとは違った攻略パターンを構築する必要があり、同じステージであっても機体を変えることで繰り返し遊ぶことができるようになっている。 唯一残念だったのが、クリア後に表示されるスコアがあまり意味のないものになってしまっていること。残りタイムやHPなどによってスコアが上下するシステムなのはすぐにわかったが、だからといってスコアを伸ばしてもモビルスーツやパイロットの性能がアップするなどといったメリットが特にあるわけでもなく、また各ステージごとにハイスコアを参照できるメニューすら存在しないので、スコアが単なる飾りみたいになってしまっているような印象を受けてしまった。 せっかく新しいモビルスーツが後から出てくる仕様にもなっているのだから、ステージおよび各モビルスーツごとにスコアを競って楽しむシステムや仕掛けなどを用意しておいたほうがよかったのではないだろうか。
【スクリーンショット】 |
画面下の赤・青2色のバーが戦況ゲージ。エース機戦では、ゲージが満タンになった際に画面中央に表示される武器のマークが「フィニッシュブロー」の対象となる |
ガンダムで本モードをクリアすると、カイが搭乗するガンキャノンが使用可能に。機動力はガンダムに劣るが、攻撃力の高さが特徴の機体だ |
■ やり込み要素が満載で長く遊べる「キャンペーンモード」
「ストーリーモード」を一度最後までクリアすると、新たに「キャンペーンモード」が遊べるようになる。本モードは原作のストーリーとはまったく異なり、プレーヤーは連邦またはジオン軍のいずれかを選択し、各ステージごとに設定されたミッションを次々と攻略して3つのシーンをクリアしていくというルールになっている。連邦、ジオン双方を同時進行で遊ぶことも可能。 ミッションは制限時間内に前線を制圧する(「戦況ゲージ」をためる)ことが目的の「アドバンスミッション」、設定された時間まで前線を防衛する(「戦況ゲージ」を切らさないようにする)「ディフェンスミッション」、およびゲージを最後まで押し返す「トータルウォーミッション」の3種類がある。「トータルミッション」は各ステージをクリアするごとに得られるトータルポイントを一定数以上集めたときにだけプレイ可能となり、これをクリアすることでそのシーズン全体をクリアしたことになる。 本モードを始めるにあたり、まずはカードを使用してデッキを編成することからゲームはスタートする。カードには「モビルスーツ」、「パイロット」、「ウェポン」。「カスタム(装備品)」の4種類があり、初回プレイ時に連邦軍であればモビルスーツのジムおよびパイロットと各種装備品が支給されるようになっている。 各ステージごとのミッションや、「ストーリー編」のステージをクリアすると新しいカードがどんどん手に入るようになっているので、プレイしながら自軍のユニットを成長させて楽しめる点が本モードの最も面白い部分だ。また、クリアするごとに少しずつコスト(一度にセットできるカードの使用数)の上限が増えていくという、RPG的な要素も持っている。 ゲーム自体は非常に面白いのだが、ちょっと気になったことがある。ゲーム開始時にガンダムやガンキャノンといったおなじみのモビルスーツを使用できず、あまり性能の高くないジム(ジオン軍選択時はザクとなる)と、無名の一般パイロットしか登場しない。このため、ゲーム開始直後から選択できるミッションをクリアするのも決して簡単ではない。しかも「戦況ゲージ」は一定時間ごとに少しずつ減少してしまい、これがさらに難しさに拍車をかけている。 さらには「フィニッシュブロー」の武器が、運が悪いときは装備していない種類のものが表示される(初期状態では各種類ごとの武器カードを持っていないため)こともあるので、もし持っていない武器が立て続けに表示されてしまうと、どのステージでもクリアが困難になってしまうのが非常につらい。本モードはアプリを購入直後には遊べない仕様だからこそ、難易度が高く設定されているのだが、せめて初めのシーズンだけでも、本モードに慣れるまでの間は比較的容易にクリアできるステージを用意しておいてほしかった。 開始当初は困難の連続だが、これさえ克服してしまえば連邦・ジオン軍双方を選択してのステージ攻略やカード集めなど、やり込みの要素がとても多いので長期間にわたって遊べるのが大きな魅力となることは間違いない。
【スクリーンショット】 |
パイロットやモビルスーツなどのカードを集めてデッキを編成。ユニットは3体まで設定が可能だが、最初はジム1機と一般兵が1人しかいないのがちょっとしんどいところだ…… |
ステージをクリアすると新しいカードが入手できる。全部で何種類あるかは不明だが、連邦・ジオン両軍を合わせれば相当の数が存在するものと推測される |
■ 携帯アプリとしては十分のボリュームを備えた良作、遊んでおいて損はナシ!
本作品のアプリの価格は、サイトの初月利用料を含め1,365円と、モバイルゲームとしては史上最高値。普段はモバイルゲームをしない人にとっても、ちょっと高い買い物に思えるかもしれない。だが、美しいグラフィックスと遊び応えのあるゲームモードを備えていることを考慮すれば、この値段でも十分に納得のいくものといえる。サイトを解約しても、アプリのデータさえ残しておけばずっと遊び続けられるのもありがたい。 ちょっとした空き時間を利用してゲームが楽しめるのはもちろん、原作の名シーンなどを集めたムービーがいつでも見られる「イベントギャラリーモード」が用意されているのも、ガンダムファンにとっては嬉しい配慮だろう。 P906iユーザー、およびこれから機種変更を予定されている方は、まずはプリインストール版を起動してぜひ一度「機動戦士ガンダム U.C.0079」をお試しいただきたい。 ※ P906iのプリインストール版には「ボーカル入りBGM」および「キャンペーンモード」は含まれません。
【アクセス方法】
iMenu → メニューリスト → ゲーム → ゲームパック → ガンダム公式ゲーム
(C)創通・サンライズ (C)BANDAI NETWORKS □バンダイネットワークスのホームページ
http://www.bandai-net.com/
□「機動戦士ガンダム U.C.0079」のページ
http://u.c.0079.channel.or.jp/
□関連情報
【6月4日】パナソニックモバイル、夏モデル携帯の商品説明会を開催
「レイトン教授」や「ガンダム」をメーカー各社がアピール
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080604/pana.htm
【5月28日】NTTドコモ、新型携帯電話「906i」シリーズなどを発表
「レイトン教授」などがプリインストールアプリで登場
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080528/docomo.htm
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